- 友達との遊びの時間を削って勉強させることが「かわいそう」
- イヤイヤ勉強させていることに罪の意識を感じる
- 本当はのびのび学校生活やスポーツを楽しませてあげたい
子供のためを想って始めた中学受験。
思うように点が伸びず「もう、やめたい」と言い出す我が子。
このまま中学受験を続けるべきか迷うことはありませんか?
私も中学受験を経験した保護者です。
中学受験の過程で多く悩みました。
- 公開模試でE判定
- 頑張っているのに思うように点数が上がらない
- 塾の授業についていけない
- 宿題がこなせなくなってくる
こういう状態になると、
「もう中学受験、やめる…」と泣き出す。
こんなことが何度もありました。
親の勝手なエゴじゃないだろうか。
このまま中学受験を続けることが子供の為になるのだろうか。
何度も迷うことがありました。
そんなときに西村則康さんの執筆された
『中学受験は親が9割』を読み、
親としての心構えが足りないことに気づかされました。
この本で参考になった部分について、これから中学受験に挑戦される保護者様に向けシェアしたいと思います。
この記事で分かること
- 中学受験に挑戦に必要な親の覚悟
- 中学受験を受けさせる理由
- 中学受験で果たすべき親の役割
- 中学受験で得られるモノ
この記事を読むことで
- 中学受験をさせる意味を明確にでき迷いが吹っ切れる
- 点数に一喜一憂するのではなく、子供の頑張りに目を向けられる
- 子供が一段一段、成長する姿に喜びを感じられる
次のような悩みを抱えている方は中学受験のプロに相談するのも手です。
- 苦手科目の改善の兆しが見えない
- このままでは間に合わないんじゃないかという焦り
- 子供の真剣さが感じられず、つい感情的に口出ししてしまう
- 喧嘩にならない子供との接し方
我が子を想うことでつきまとう不安は、合格の日まで消えません。
本気でなんとかしたい方は、保護者のためのカウンセリングを利用するのもアリです。
塾の活用方法や家庭学習方法について1人で悩まず、一度、話しを聞いて貰ってはいかがでしょうか。
以下の講義が無料で貰えます。
中学受験に必要な4つの『親の覚悟』
中学受験で覚悟すべきなのは子供よりもむしろ親の方です。
親の覚悟とは次のことを指します。
- 中学受験に多くの時間を割く覚悟
- 受験でどんな問題が出題されるか、はっきり知ろうとする覚悟
- 子供が抱える問題に真正面から向き合う覚悟
- どんなことがあっても最後まで子供を支えようとする覚悟
中学受験は親のサポートが必須
進路、勉強法、勉強スケジュールについて、子供の「自主性に任せる」ことは不可能です。
親のサポートがあってはじめて中学受験はうまくいきます。
親が大きく関わらざるを得ないところが、高校受験、大学受験と大きく異なるところではないでしょうか。
親の「覚悟」と「準備」が求められるのが中学受験なのです。
- 親の覚悟が伴って初めて、中学受験の準備が始まる
- 親の覚悟があるから中学受験の準備ができる
『中学受験コースの塾に入れたらあとは塾にお任せ』では、決してうまく行かないことを肝に銘じておきましょう。
親の覚悟なしに子供を支えることなど到底できません。
『子供の分からない』に真剣に向き合う
私は、中学受験をさせようと決心し、我が子の中学受験に多くの時間を割くことに決めました。
- 塾で出される問題や公開模試を自分でも解き、どこでつまづいているか子供の抱える問題に真剣に向き合う
- 塾から出される大量のプリントを整理し、間違えたところだけ復習しやすいように分野ごとに仕分ける
- 公開模試で解けなかった問題のやりなおしがしやすいように、問題・答え・解説をすぐに確認できるようにする
五木模試だけでも膨大な情報量です。
親は、『子供の分からない問題』が何かが分からないものです。
『子供の分からない問題』を知り、そのままの状態に放置しない。
やりっぱなしの状態にしない仕組みづくりと効率良い復習方法として
- 問題の隣に赤字で答えを書く
- 赤いシートで答えを隠し、実際に問題を解かせる
- 解けなかった問題に印をつける
- 印のついた解けなかった問題を重点的にやり直す
- 記憶に定着しているか印のついた問題を定期的にやり直す
問題の隣に答えを書くと、自分の答えが合っているかすぐにチェックできるので大幅な時短になります。
子供が『紙に答えを書く』というストレスを無くすことにも繋がります。
分からない問題を把握することが大事なので、赤いシートで隠すやり方で次々と問題を解いていくことにしました。
間違えた印が無くなると「できなかった」ことが「できる」ようになった実感を感じ、子供の成長が喜ばしく感じられます。
なぜ中学受験させるのか
子供に中学受験をさせるのは親が決めることが多いです。
- 今頑張っておけばあとがラクなんじゃないか
- とはいえ小学生のうちから長時間勉強させるのはかわいそう
- イヤイヤ我慢させて勉強させることに罪悪感を感じてしまう
こんな気持ちで中学受験をさせるべきではありません。
中学受験をさせる前に、親自身が中学受験をさせる理由を明確に持っておく必要があります。
- 中学受験は子供にとって、本当に「かわいそう」なものでしょうか?
- 苦しい受験勉強をさせてでもレベルの高い中学に入れたいと思うのはどうしてですか?
今一度、その理由を考え、迷いがあった際に振り返られる理由を持っておきましょう。
レベルの高い中学に進む目的
中学受験をする目的とは
- 高度で意味のある勉強をして知識を身につけるため
- 受験学習の過程で学習の仕方を学ぶため
- しっかりとした知識や思考法を身につけて、社会に出してあげるため
- なにより、中学受験を通して人として成長するため
レベルの高い学習ができる環境で身につけた知識や考え方は、子供の可能性を大きく広げてくれます。
そのために必要なのが受験勉強なのです。
中学受験はハイレベルな授業を受けるための土台作り
中学受験のときにやってきた勉強が「財産」として子供に残り、その後も学力を積み上げていけることに大きな意味があります。
レベルの高い子供たちに囲まれて、レベルの高い授業を受けるので、力を発揮するためにはさらに努力を続けることも必要となるでしょう。
中学受験はそうした力の土台を作る場所なのです。
中学受験における親の役割
中学受験における親の役割とは次のことを指します。
- 学習環境を整え勉強のスケジューリングをする
- 子供にとっての最良の方法が何か親が試行錯誤をする
- ちょっと頑張れば達成できる負荷を子供に与える
スケジューリングこそ親の役割
親が主導して学習環境を整えることがとても大切です。
学習環境を整え、スケジュールを立てることが親としての最大の役割。
塾に言われるままに勉強をこなして順調に成績を伸ばせるのはごく一部です。
塾や遊びに忙しく、親の思うほどに時間の余裕はないでしょう。
限られた時間をどう子供に使わせるかは、親の力量次第です。
- 1日、1週間、1ヶ月、1学期、1年、3年のスケジュール管理
- 「気合と根性」だけで中学受験は乗り切れない
- スケジューリングをやり抜いた親子が受験の勝者となる
予定を立てるときは必ず子供と対話しながらやりましょう。
頭ごなしに「これをやりなさい」では納得できません。
一人の人として裁量を持たせ、気づきを与えながら予定を立てることで、自分で考える力を育みます。
また、中学入試ではどのような問題が出題されるのかを知っておくことも大事です。
問題の特徴を把握した上で、克服すべき単元、克服しなくても良い単元の判断も親次第。
中学受験に関する情報をどれだけ集め、子供にとって必要な情報に最適化できたか。
『すべてが親にかかっているのが中学受験』と言っても過言ではないでしょう。
親も試行錯誤を重ねることがサポートに繋がる
親も自分自身で考えることがたくさんあります。
- 子供にとって、この勉強方法がいいやり方なんだろうか
- もっといいやり方はないだろうかと最良の方法を探す、そして試す
親が実際に行動するからこそ、子供の挑戦を大切に思え、心の底からあたたかくサポートし続けることができるのです。
- 子供の取り組む多くの問題に親自身も挑戦し、理解する気構えを持つ
- 「まずはやってみよう!」と挑戦する気持ちを持つ
- 頭を抱えて考えるのではなく、手を動かしてみる
- ああでもない、こうでもない、と試行錯誤の回数を増やす
本気で子供と向き合うからこそ、非常に強い家族の絆が作られていくのです。
ちょっと頑張れば達成できる負荷を与える
子供は「もうちょっと頑張ればなんとかなりそう」と感じることに対して、すぐに努力を開始することができます。
努力を開始してしまえば、「今よりもうちょっと多く頑張れそう」と感じられます。
「わかった!」「なるほど!」と感じる嬉しさは、基礎訓練を土台とした発展学習の中にあります。
お子様の基礎学力が身についているか、現状と問題点を正しく把握する。
基礎が足りないところは難易度を落とした基本問題を中心にする。
そして、ちょっと頑張れば達成できそうな適度な負荷、難度の高い問題を与える。
このような適切な負荷を与えるには、子供の状況を正しく把握しなければできません。
子供の抱える問題を真正面から受け止めてあげてください。
「なるほど」を繰り返すほど子供は伸びていきますよ。
中学受験勉強で得られるモノ
中学受験を通した訓練が、実社会に出て、どんな仕事についても必ず役に立ちます。
社会に出てからの長い人生において中学受験勉強で得た経験は非常に大きな力になるでしょう。
実社会に出て役に立つ力
中学受験を通して次の力を育むことが出来ます。
- 目標を持って必死で努力する力
- 計画を立てて実践していく力
- 難問に粘り強く挑戦し、前向きに努力できる力
- 挫けそうになっても気持ちをコントロールする力
覚悟さえあれば、「合格」以上に大きなものを与えてくれる。
親も子供と一緒に成長していける。
そして、中学受験の勉強が長い人生で有益なものとなる。
受験勉強が「かわいそう」なことではありません。
なんとなく社会に出てしまうほうがはるかにかわいそうなことではないでしょうか。
人間的成長こそ受験の目的
人間的に成長することが受験の最大の目的です。
- 目標を達成するために今、何が必要なのかを考えて、努力できる人間になること
どんなに辛くても、楽しいことや面白いことであれば、子供は一生懸命取り組むものです。
「受験勉強」に真の面白さ、知的な喜び、わかること、理解することの楽しさがたくさん含まていれます。
きちんとした努力であればスポーツよりも結果を出しやすい類のものです。
子供と同じ目線で1つでも少しでも「わかった」を大切にしてください。
親でも知らないことは多いもの。
「わかる」という感動を親が表現すれば子供も興味を持つきっかけになります。
親が全力で子供を支え、親子が同じ目的に向かって進むことでかけがえのない時間になります。
たとえ、志望校に入れなかったとしても、です。
中学受験コース塾の活用方法
塾は道具、親子で利用すべきツールです。
塾に行かずに難関中学に合格するのは不可能に近いです。
塾を上手く活用するのも親次第
道具である塾についてよく知り、子供にあった塾を選び上手く使いましょう。
中学受験は「子供の自主性」にまかせるものではないし、家庭の方針で決めるものです。
- 有名な塾ならどこでも同じだろう
- 中学受験コースに入れてしまえばあとは安心
- 塾に入れっぱなしで今の子供の学習状況を知らない
こういう考えではうまくいかないし、子供は絶対に伸びません。
進学塾は「最上位の子供」を対象としているため、塾が用意するカリキュラムすべてについていけない子供も多くいるのも実態です。
- 親が子供に合った塾を慎重に選ぶ
- 塾の授業や指導を有効活用できるように家庭で支援し続ける
合否を決めるのはやはり親の仕事なのです。
- 塾でやったことをきちんと復習させる
- 宿題をきちんとフォローする
- テスト直しもそばについてやらせる
塾に入れてからが親は大変だと肝に銘じましょう。
第三者の意見を貰うのも情報収集の一種
「うちの子、今の塾にあっているかしら?」と不安な方は、SS-1で保護者のための無料学習相談を利用するのも良いでしょう。
公開模試3回分の問題と解答用紙を元に、お子様の性格にあった指導方法をアドバイスして頂けます。
さらに、50分の体験授業も受講できますので、必ず、お子様の隣でマンツーマンの授業を聞くようにしてください。
SS-1は、答えを導くまでの対話を重視されているので、入会しなかったとしても、きっと家庭学習の参考になるはずです。
私は大阪谷町教室さんで相談に乗ってもらいました。
今なら、SAPIX、浜学園、四谷大塚の4年~6年のカリキュラム分析結果が無料で貰えます。
有名塾の情報を知ることで、お子様の通われてる塾が合っているか判断材料にもなります。
塾ごとに学習スケジュールがまとめられているので、家庭学習のスケジューリングにも役立ちます。
成績向上の切り札「家庭教師」の使い方
塾の授業についていけなくなるというケースも考えておく必要があります。
塾は一人一人のきめ細かな対応が難しいです。
塾のスピードについていけなくなった場合、家庭学習で挽回しなければなりません。
家庭学習のサポートを必要とする場合、受験直前の1年間だけ週1回の家庭教師を頼むのが一般的な使い方となります。
苦手克服や、合格をより確実にするために検討しておきましょう。
家庭教師の上手な使い方
特に有効な活用方法は次の通りです。
- 低学年で早くも勉強が嫌いになり、勉強嫌いを修正したい場合
- 塾には行っているけど成績が伸び悩みスランプ気味を抜け出したい場合
受験勉強をどれだけ効率的にできるかというアドバイスをしながら、
塾の授業で理解が曖昧だった部分をきちんと定着させ試験で使える状態にする。
塾でついていけなくなった部分を重点的に苦手を克服に努める。
家庭教師に求めるスキル
家庭教師は、本人自身が学問や勉強に対し真摯に向き合い努力する姿勢を子供に見せる仕事でもあります。
- どこでつまづきそうか
- どこまで説明すれば理解できるか
- 分からない問題を通して、どこまでさかのぼって学習し直さなければならないのか
これらのことを瞬時に見抜き、それに合わせた指導ができることが求められます。
学歴が高かったとしても学生バイトが果たせる仕事ではありません。
家庭教師のスキルで大切なのは子供の能力に合わせた臨機応変な教え方。
人間性、コミュニケーション能力、力量をあらかじめ把握しておきたいものです。
利用を検討する場合、担当予定の体験授業を受けられるところを探しましょう。
初回は注意深く授業の様子を見学し、子供と家庭教師の2人だけで勉強させないようにしてください。
家庭教師の見るべきポイント
中学受験について決めかねている段階でも客観的な視点から
客観的な基礎訓練を適切に行い、勉強が楽しいものだと教えてくれる先生が望ましいです。
- 塾の勉強の進め方、塾の先生との接し方、志望校対策のアドバイスを貰える
- 子供の成長具合のフィードバックを貰える
- 初見の問題でもすぐに説明でき、複数の解法を示せる
- 子供が受けたテスト用紙の余白に書かれた「作業の痕跡」を見て個性やクセを見抜ける
- 先生が生徒役になって、子供に解法の説明をさせる
ノートの取り方、分からない問題の対処方法、モチベーションの上げ方などのアドバイスが貰えるとさらに良いです。
いい先生に巡りあえたら、親にとっても子供にとっても非常に強い味方になります。
「こういう先生に来て欲しい」という要望はあらかじめ出しておきましょう。
体験授業を受けておくと、緊急事態に備えた選択肢を持てますよ。
家庭教師を比較検討したい方は無料で資料請求できます。
中学受験の意義
中学受験とは、家族が一致団結して子供を支えていく時間です。
合否を超えて、その時間が子供の将来にとって大きな力となり、家族の絆を強くするもの。
そうであって初めて「中学受験は成功だった」と言えます。
子供が一歩一歩、階段を登っていくのを家族全員で喜び合える貴重な時間でもあります。
「こうあるべき」という状態にほど遠いからと、叱責したり罵倒すべきではないのです。
- 自分なりに頑張れることを見つけさせる
- ちょっと頑張れるように仕向けさせる
- その頑張りに応じてちょっと嬉しい気持ちを感じてもらう
- その嬉しさに励まされ、子供はもうちょっと頑張ってみようと思える
このような子供の成長こそが家族の喜びにつながっていく。
自分で考える力のある子に育ってほしい。
ここまで読み進めて頂いた保護者様は子供の成長を誰よりも願っておられると思います。
私もお子様の成長と成功を心より願っております。
中学受験に挑戦して良かったと思える日が来ますように。