- 「大地のつくりと変化」の過去問を知りたい
- 覚えることが多いから、重要なとこだけ教えて欲しい
こんな思いに応えます。
五木模試は「実力を試すテスト」だと思って、充分な対策をせず受けるのは、本当にもったいない。
実は、要点を問う標準レベルの良問が多く出題されるので、五木模試で勉強するのは基礎を定着させる方法として最適なんです。
という私は、中学受験を経験した子供を持つ保護者です。我が子と共に中学受験に向き合ってきました。
重要箇所を学べる五木模試を繰り返し学習し、基礎固めとして活用しました。今は第一志望の中高一貫校に通っています。
これから中学受験に挑戦されるお子様にとって、少しでも学びやすいきっかけとなれるように、記事でまとめることにしました。
この記事で学べる過去問
- 「地層の変化」第5回出題
- 「地層のつながり」第6回出題
- 「地層のつながり」特別回出題
- 「地層からわかること」第5回出題
- 「火山と地震」特別回出題
この記事を読むことで
- 「大地のつくりと変化」で出題された基本問題が分かるので、要点を先取りして知れる
- 重要部分から優先的な暗記に取り組め、短時間で高得点が取れる
- 本番の模試で解答できたことが自信につながり、次のテストも頑張れる
学習範囲が広いとどこから手をつけたらよいか分からず勉強がはかどらないものです。
あれもこれも勉強しようとして挫折するよりも、この記事で基本を学ぶだけでも教科書の理解が深まります。
応援ねこ
とはいえ、我が子に苦しい思いをさせて勉強を強制している気持ちになることはありませんか?
- 友達との遊びを我慢して勉強させていることに罪悪感を感じる
- 親が無理矢理、中学受験を押し付けているのではないか
- 中学受験を続けることが子供の為になるのだろうか?
そのような迷いがある方は、「子供の成長」に目を向けることが大切です。
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中学受験は子供より『親の覚悟』子供の合否は親次第
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五木模試過去問「大地のつくりと変化」学習内容
「大地のつくりと変化」は、五木模試では第5回から出題されます。
「大地のつくりと変化」の過去問を勉強することで要点をつかみ、模試本番でも答えられるようにしておきましょう。
なお、五木模試の出やすい問題を解説した記事と合わせて対策すれば高得点が狙えます。
第1回~第6回と特別回を含む全7回を分析していますので、是非、参考にしてください。
五木模試過去問「大地のつくりと変化」5選
地層の変化
2019年の『第5回』五木模試に出題された「地層の変化」に関する過去問を解説します。
問題数5問、解答数5問。合計14点。
問題1-1
図は
あるがけでみられた
地層のようすを
スケッチしたものです。
石かい岩の層からは
サンゴの化石が
発見されました。
これについて
あとの問いに答えなさい。
PーQ面のような
地層のずれを
何といいますか
解説を見る
地層に急激に
大きな力が加わると
地層の一部に
きれつが入ってずれる
ことがあります。
これを断層といいます。
この問題の断層は
おされる力によって
左側がずり上がった
逆断層です。
応援ねこ
問題1-2
X-Y面の下と上とでは
連続性がありません。
このような
地層の重なり方を
何といいますか。
解説を見る
XーY面は
Bの層が地上にりゅう起して
雨や風などによって
けずられた後です。
このあと
ふたたび海底にちん降して
Aの層がたい積
することによって
このような連続性のない
重なり方をした部分が
できます。
このような重なり方を
不整合といいます。
問題1-3
石かい岩の層が
たい積したとき
この付近は
どのような
かんきようであったと
考えられますか。
次から選びなさい。
ア 浅い海
イ 深い海
ウ 浅い湖
エ 深い湖
解説を見る
石かい岩は
浅い海で
たい積してできます。
また
石かい岩の層の中には
サンゴの化石が
見られますが
サンゴは現在でも
暖かく浅い海に
生息しています。
よって
この石かい岩の層は
浅い海でできたと
考えられます。
問題1-4
図の地層(Aの層とBの層)が
たい積している間
少なくとも何回
活発な火山活動があったと
考えられますか。
解説を見る
ぎょうかい岩は
火山灰などの
火山ふん出物が
たい積してできた
たい積岩です。
よって
ぎょうかい岩ができたときは
活発な火山活動があったと
考えられます。
したがって
ぎょうかい岩の層が
見られる数だけ
活発な火山活動があったと
考えられます。
問題1-5
次のア~工のことがらを
この付近で起こったことの順に
左からならべなさい。
ア Aの層がたい積した。
イ Bの層がたい積した。
ウ PーQ面ができた。
エ XーY面ができた。
解説を見る
PーQの断層面は
XーYの不整合面のところで
止まっているので
PーQの断層面ができたあと
陸上でけずられて
不整合面ができたといえます。
地層のつながり①
2021年の『第6回』五木模試に出題された「地層のつながり」に関する過去問を解説します。
問題数5問、解答数5問。合計16点。
問題2-1
図1のような
A地点~D地点
でボーリング調査を行い
地下の地層のようすを
調べました。
図2は
A地点~C地点の
地層のようすを
地質柱状図にして
表したものです。
れき岩、砂岩、でい岩に
共通する特ちょうを
次から選びなさい。
ア つぶの大きさがそろっている。
イ 生物の死がいからできている。
ウ つぶが丸みを帯びている。
エ 塩酸を加えると気体が発生する。
解説を見る
れき岩、砂岩、でい岩はどれも
川によって運ばれてきたものが
たい積してできた岩石です。
川に流されている間に
つぶどうしがぶつかりあって
つぶが丸みを帯るよ
応援ねこ
問題2-2
ぎょうかい岩の層の
もとになるものが
たい積したとき
とのようなことが起きたと
考えられますか。
次から適当なものを
選びなさい。
ア 氷河期となった。
イ 火山のふん火が起こった。
ウ 大地がちん降した。
解説を見る
ぎょうかい岩とは
火山灰などの
火山ふん出物が
たい積してできた岩石です。
問題2-3
このあたりの地層は
東に100mいくにつれて
どのようにかたむいていますか。
次から選びなさい。
ア 10m上がる。
イ 20m上がる。
ウ 10m下がる。
エ 20m下がる。
解説を見る
A~C地点の地層はすべて
ぎょうかい岩の層は
1層だけです。
A地点~C地点の地層で
かぎ層となる
ぎょうかい岩の層の
標高を比べれば
地層のかたむきが
わかるよ。
応援ねこ
かぎ層の標高
=地表面の標高―かぎ層の深さ
より
A地点~C地点での
ぎょうかい岩の層の
上面の標高は
A地点…50m(=70-20)
B地点…30m(=80-50)
C地点…40m(=80-40)
とわかります。
A地点から
100m東の地点が
B地点なので
A地点とB地点の
ぎょうかい岩の層の
標高を比べます。
A地点は標高50m、
B地点は標高30mなので
100m東に行くと
20m下がっていることが
わかります。
問題2-4
このあたりの地層は
南に100mいくにつれて
どのように
かたむいていますか。
次から選びなさい。
ア 10m上がる。
イ 20m上がる。
ウ 10m下がる。
エ 20m下がる。
解説を見る
A地点から
100m南の地点が
C地点なので
A地点とC地点の
ぎょうかい岩の層の
標高を比べます。
A地点は標高50m、
C地点は標高40mなので
100m南に行くと
10m下がっていることが
わかります。
問題2-5
D地点を真下に30mほると
何の層が見られますか。
次から選びなさい。
ア れき岩の層
イ 砂岩の層
ウ でい岩の層
エ ぎょうかい岩の層
解説を見る
問題2-3から
100m東に行くと
20m地層は下がり、
問題2-4から
100m南に行くと
10m地層は下がることが
分かっています。
D地点はC地点より
50m西なので
地層は10m上がり、
50m南なので
地層は5m下がることから
D地点の
ぎょうかい岩の層の標高は
C地点より5m高く
標高45mであることが
わかります。
D地点の深さ30mの標高は
90-30=60(m)なので
ぎょうかい岩の層の上面より
15m高いところにある
でい岩の層が見られます。
地層のつながり②
2019年の『特別回』五木模試に出題された「地層のつながり」に関する過去問を解説します。
問題数5問、解答数5問。
問題3-1
図1の
A地点~E地点で
ポーリング調査をしました。
図2は
その結果を
柱状図で表したものです。
これについて
次の問いに答えなさい。
ただし
すべての地層は
一定の方向へかたむいていて
曲がったり、
ずれたりしているところは
ないことがわかっています。
このあたりの地層は
どの方向へ下がるように
かたむいていますか。
次から選びなさい。
ア 東
イ 西
ウ 南
エ 北
オ 南東
カ 南西
キ 北東
ク 北西
問題3-4
F地点の地表面は
どのような地層から
できていますか。
次から選びなさい。
地層からわかること
2021年の『第5回』五木模試に出題された「地層からわかること」に関する過去問を解説します。
問題数6問、解答数7問。合計14点。
問題4-1
図1は
ある地層の断面を
模式的に表したものです。
これについて
あとの問いに答えなさい。
ただし、Hはマグマが
ふき出してきたあとで
地層の逆転は
ないものとします。
X—X’のように
連続性のない重なり方を
しているところを
何といいますか。
解説を見る
XーX’のように
連続性のない重なり方を
不整合といい
その面を
不整合面といいます。
これは
不整合面より下の
地層がりゅう起して
海底から陸上へ出て
流水や風などによって
しん食されたあとです。
そのあと
海底にちん降して
不整合面より上の
地層がたい積し
ふたたびりゅう起して
陸上へ出てきて
がけなどで見られるように
なったもの
問題4-2
Y—Y’のように
地層がずれているところを
何といいますか。
解説を見る
YーY'のような
地層のずれを
断層といいます。
とくに問題中の図1のように
断層の上面
(図1では断層の右側)が
ずり落ちているような断層を
正断層といいます。
これは
両側に引っ張られるような力が
はたらいたことによって
できています。
断層は
大きな地しんが
発生したときなどに
生じますが
一度できた断層が
ふたたびずれることで
地しんが
生じることもあります。
ふたたび断層がずれて
地しんを
発生させることが
考えられる断層を
活断層というよ。
応援ねこ
問題4-3
Dの砂の層から
アサリの化石が
発見されました。
これより
Dの層は
どのようなところで
たい積したと
考えられますか。
次から答えなさい。
ア 浅い海
イ 深い海
ウ 浅い湖
エ 深い湖
解説を見る
アサリの化石のように
現在でも生息している
生物の化石は
現在その生物が
どのようなところに
生息しているのか考えると
その化石が発見された地層が
どのようなところで
たい積したのかわかります。
アサリは
浅い海に生息しているので
アサリの化石が
発見された地層は
浅い海底で
たい積したと考えられます。
化石が発見された
地層のかんきようを
推測することが
できる化石を
し相化石というよ
応援ねこ
問題4-4
Fの砂の層から
図2のような
アンモナイトの化石が
発見されました。
これより
Fの層は
いつごろたい積したと
考えられますか。
次から適当なものを
答えなさい。
ア 先カンプリア代
イ 古生代
ウ 中生代
エ 新生代
解説を見る
図2のようなアンモナイトは
中生代にはん栄して
中生代のうちに
絶めつしたことが
わかっているので
アンモナイトの化石が
発見された地層は
中生代にたい積したことが
わかります。
短い間に栄えて
絶めつした生物の化石は
化石が発見された地層が
たい積した地質年代を
推測することができるよ。
これらの化石を
し準化石といいます。
応援ねこ
問題4-5
Cの層~Gの層が
たい積したとき
このあたりの水深は
どのように変化したと
考えられますか。
次からも適当なものを
選びなさい。
ア しだいに浅くなっていった。
イ しだいに深くなっていった。
ウ しだいに浅くなっていったあと、しだいに深くなっていった。
エ しだいに深くなっていったあと、しだいに浅くなっていった。
答えをチェック
エ しだいに深くなっていったあと、
しだいに浅くなっていった。
(2点)
解説を見る
地層は
下の層のほうが古いので
下から順に
たい積したと考えられます。
まず
G(小石の層)
→F(砂の層)
→E(どろの層)と
たい積したときは
たい積物の大きさが
小さくなっているので
しだいに河口より遠い
深い海底に
変化していったことが
わかります。
逆に
E(どろの層)
→D(砂の層)
→C(小石の層)と
たい積したときは
たい積物の大きさが
大きくなっているので
しだいに河口に近い
浅い海底に
変化していったことが
わかります。
問題4-6
Aの層、Bの層、Cの層、
Dの層、Eの層、Fの層、Gの層、
H、X—X'、Y—Yを
できた順に並べたとき
X—X'とYーY'は
それぞれ
何番目になりますか。
答えなさい。
答えをチェック
X—X’ 6番目
YーY’ 9番目
(2点×2=4点)
解説を見る
YーY’の断層面は
Aの層もずらしているので
Aの層が
たい積したあとに
できたことがわかります。
また
Hのマグマは
YーY’もつらぬいているので
Y—Y'よりあとに
できたことがわかります。
よって、まず
Gの層→Fの層→Eの層
→Dの層→Cの層
の順にたい積し
りゅう起して地上に出て
X—X’の不整合面が
できたと考えられます。
その後
ふたたびちん降して
海底となり
Bの層→Aの層の順にたい積し
Y-Y’の断層が
できたと考えられます。
さらにそのあとに
マグマがおしよせてきて
Hの火成岩ができたと
考えられます。
火山と地震
2021年の『特別回』五木模試に出題された「火山と地震」に関する過去問を解説します。
問題数5問、解答数5問。合計20点。
問題5-1
地球はプレートと呼ばれる
十数枚のかたい岩ばんに
おおわれていて
このプレートは
少しすつ(1年間で数cmほど)
移動しています。
地しんは
このプレートの運動に
関係して起こることが多く
プレートの境目では
地しんが多く発生し
火山も多く見られます。
図のように
日本はユーラシアプレート
北米プレート
太平洋プレート
フィリピン海プレート
という4つのプレートの境界に
位置しているので
多くの地しんが発生し
多くの火山も見られるのです。
北米プレートは
どれですか。
図の㋐~㋓から
選びなさい。
解説を見る
㋐はユーラシアプレート
㋑は北米プレート
(北アメリカプレート)
㋒は太平洋プレート
㋓はフィリピン海プレート
問題5-2
伊豆半島は
フィリピン海プレートの上にあり
100万年ほど前に
本州にしょうとつしたことで
丹沢(たんざわ)山地ができました。
それでは
図の空白部分にあてはまる
プレートの境界線を
表した図として
適当なものを選びなさい。
解説を見る
フィリピン海プレート上の
伊豆半島が
北米プレート上の本州に
しょうとつしているのは
ウです。
問題5-3
2011年3月11日に発生した
東北地方太平洋沖地しんは
どのプレートと
どのプレートの境界で
発生したのですか。
図の㋐~㋓から
2つ選びなさい。
解説を見る
東北地方太平洋沖地しんは、
海洋プレートの
太平洋プレート㋒が
大陸プレートの
北米プレート㋑の下に
しずみこんだところを
しん源として発生しました。
問題5-4
東北地方太平洋沖地しんの
マグニチュードは9.0でした。
これは
マグニチュード7.0の地しんが
放出したエネルギーの
約何倍ですか。
次から選びなさい。
ア 約1.3倍
イ 約2倍
ウ 約32倍
エ 約64倍
オ 約1000倍
解説を見る
マグニチュードが1大きくなると
エネルギーは約32倍になります。
よって
マグニチュードが2大きくなると
エネルギーは約1000倍になります。
(32×32=1024)
問題5-5
地球の内部が
高温であるため
大陸プレートの下にしずみこんだ
海洋プレートの一部が
とけて上しようし
大陸プレートの
きれつからふき出し
ここに火山をつくります。
火山からふき出したものには
よう岩や火山灰などがありますが
これらのもとになった
海洋プレートの一部が
とけて上しようしたものを
何といいますか。
「大地のつくりと変化」まとめ
今回は五木模試で出題された「大地のつくりと変化」の過去問を紹介しました。過去問で学んだことを復習しておきましょう。
中学受験は順風満帆にはいかないものですよね。
- 頑張っているのになかなか成績が伸びない
- ウチの子このままで大丈夫?
- 中学受験をさせることの目的を見失いそう
中学受験をこのまま続けるべきか何度も迷うことがありました。
次のような悩みを抱えている方は中学受験のプロに相談するのも手です。
- 苦手科目の改善の兆しが見えない
- このままでは間に合わないんじゃないかという焦り
- 子供の真剣さが感じられず、つい感情的に口出ししてしまう
- 喧嘩にならない子供との接し方
我が子を想うことでつきまとう不安は、合格の日まで消えません。
本気でなんとかしたい方は、保護者のためのカウンセリングを利用するのもアリです。
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